配管施工情報管理システム「HAIKAN-SmartWork」
◆『HAIKAN-SmartWork/配管施工情報システム』とは
『HAIKAN-SmartWork/配管施工情報システム』は、配管の施工から管理をシステム化することで、水道管施工の可視化、施工品質の均一化、工事管理書類の自動化など現場の効率化を実現するサービスです。従来、地中に埋めた埋設物の位置は、現場作業者がおおよその位置を紙媒体に手書きで記録しており、情報の把握・記録、施工管理に膨大な時間と負荷がかかっておりました。
本システムでは、パイプを接合し地中に埋めていく作業の際に、GNSSから受信した信号をもとに埋設物の位置情報を正確に把握し、クラウド上に記録します。この他にも、スマートフォンアプリを通して、融着機・GPS・他作業の情報もクラウドに集約することで、現場での配管位置確認の時間を大幅に削減し、今後のインフラ管理を従来よりも容易に行うことができます。
配管工事現場で使用する融着機材
<本システムの特長>
・専用のGNSS 位置測位システムを利用することによって、埋設位置を5~10cmの範囲内で緯度・経度・深さの3次元座標情報を取得することが可能
・マンホール、ガス管などの位置情報を一緒に取得すれば、離隔幅(りかくはば)を把握することも可能
・接合作業の情報やチェックシート、結果などがデジタルデータとして管理できるため、今後のインフラ管理やメンテナンスも容易
・情報がクラウド上に集約されているため、遠隔地からでもリアルタイムに配管工事の状況確認が可能
◆『HAIKAN-SmartWork/配管施工情報システム』開発背景
現在、建設・インフラ業界では人材の不足・作業員の高齢化が深刻な問題となっています。生活を支える最も重要なインフラである水道についても、施設の老朽化、職員数の減少、施工者の高齢化などさまざまな課題に直面しており、水道施設の維持管理のためには現場の効率化が何よりも必要となります。この課題解決のために開発したのが本システムです。施工後、漏水や災害などで配管が破断した場合でも、どのような配管が、どのような状態で埋設されていたかのデータが正確に記録されていることにより、効率的かつ迅速に対応することができます。
今後、安価で安定した測位を実現する本システムを通して、将来的に高効率・高精度な水道工事の維持管理ができるよう積極的にご提案してまいります。