・積分球式散乱光方式のSS濁度計です。
・採取した試料水を専用セルに移し、本器内に収納して測定します。
・内蔵バッテリーにより100V電源のない現場でも使用できます。
・蒸留水と標準板 (SS用、濁度用) で校正を行います。
■濁度とは
濁度とは水の濁りの程度 (粘土のような水に溶けない細かな物質の濁り度合い) を表す指標の1つです。濁度標準液として代表的なものに、①ポリスチレン濁度標準液、②カオリン濁度標準液、③ホルマジン濁度標準液があり、例えば③で校正した濁度単位は『○○ホルマジン度』 (○○には数値が入る) と表します。一般の濁度計は測定方法に違いがありますが、センサ内で光線を当てて濁り度合いを測定しています。
■SSとは
SSとはSuspended Solid=浮遊物質量の略で、水中に浮遊又は懸濁している1L当たりの直径2mm以下の乾燥重量 (mg) のことで、濁り度合いを表わす指標の1つです。測定方法は水をろ紙でこし、残った物質を乾燥し重量を測ります。
■濁度とSSの相関について
濁度とSSの相関は基準が異なるため、明確な公式などは存在しません。しかし濁度の値が高くなるとSSの値も高くなることが一般的な傾向のため、現場では排水のSSと濁度を個別に測定しあらかじめ相関を求めておいて、濁度計測定値からSS値を推定する方法が試みられています。
■クイックマニュアル(写真をクリックすると拡大されます)
1.必要なものを確認する
2.本体とACアダプター付充電器を繋ぐ
※内部バッテリーを使用する場合は必要ありません。次の工程に進んでください。
下図のように本体とACアダプター付充電器を繋げます。
3.電源を入れる
①使用する電源によってモードを切換えます。本体の背面のEXT,BATTの切替えスイッチを選定してください。
BATT
バッテリー(内部)駆動の時、使用。
EXT
AC100電源にて連続使用の時、ACアダプター(DC12V)を接続使用します。
②【EXT】を選定した場合はACアダプター付充電器を、【POWER】を押して「ON」にして下さい。電源をONしたら、装置(測定)を安定させるために5分以上ウォームアップしてください。
③本体の電源を入れます。
4. SSの測定
①SSの測定レンジを任意で【100】または【200】にセットします。例では【100】をセットしています。
②透明の測定セルに蒸溜水、水道水などの濁ってないものを入れます。
③検査用の蓋を開けて、測定セルをセットします。
④蓋を閉めて、一番左の「ZERO ADJ」つまみを回し【+0.0】にセットします。
⑤SS標準板をセットします。※必ず文字が左向きになるようにセットして下さい。
⑥蓋を閉め、真ん中の「CALIBRATION」つまみを回しセットした標準板の値の値に合わせます。
⑦SS標準板を取り出し、検査したい液体を透明の測定セルに入れます。
⑧測定セルを本体にセットします。※必ずセル表面の水滴や指紋などを拭取って下さい。
⑨蓋を閉めて数値を確認します。200以下なら放流可能です。
5. 濁度の測定
①SSの測定レンジを【Tub】にセットします。
②透明の測定セルに蒸溜水、水道水などの濁ってないものを入れます。
③検査用の蓋を開けて、測定セルをセットします。
④蓋を閉めて、一番左の「ZERO ADJ」つまみを回し【+0.0】にセットします。
⑤濁度標準板をセットします。※必ず文字が左向きになるようにセットして下さい。
⑥蓋を閉めて、真ん中の「CALIBRATION」つまみを回しセットした標準板の値に合わせます。
⑦濁度標準板を取り出し、検査したい液体を透明の測定セルに入れます。
⑧測定セルを本体にセットします。※必ずセル表面の水滴や指紋などを拭取って下さい。
以上