・pH、濁度、水温、溶存酸素、電気伝導率 、塩分を1台で測定できるセンサ長さ2mの複合水質測定器です。
・塩分濃度は電気伝導率値より換算して表示されます。測定水内にNaCl以外の成分が含まれる場合には誤差を生じます。
・10mセンサ、又は20mセンサ仕様もご用意しています。ご注文時にお問い合わせ下さい。
・淡水・海水どちらでも測定できます。
・濁度校正は、水道水にセンサを浸しワンボタンを押すだけの簡単校正です。
■濁度とは
濁度とは水の濁りの程度 (粘土のような水に溶けない細かな物質の濁り度合い) を表す指標の1つです。濁度標準液として代表的なものに、①ポリスチレン濁度標準液、②カオリン濁度標準液、③ホルマジン濁度標準液があり、例えば③で校正した濁度単位は『○○ホルマジン度』 (○○には数値が入る) と表します。一般の濁度計は測定方法に違いがありますが、センサ内で光線を当てて濁り度合いを測定しています。
■SSとは
SSとはSuspended Solid=浮遊物質量の略で、水中に浮遊又は懸濁している1L当たりの直径2mm以下の乾燥重量 (mg) のことで、濁り度合いを表す指標の1つです。測定方法は水をろ紙でこし、残った物質を乾燥し重量を測ります。
■濁度とSSの相関について
濁度とSSの相関は基準が異なるため、明確な公式などは存在しません。しかし濁度の値が高くなるとSSの値も高くなることが一般的な傾向のため、現場では排水のSSと濁度を個別に測定しあらかじめ相関を求めておいて、濁度計測定値からSS値を推定する方法が試みられています。
■クイックマニュアル(写真をクリックすると拡大されます)
1.測定前の準備
(1)センサーをガイドに合わせて本体に差し込み、リングを回して固定してください。
(2)本体の【POWER】をONにして電源を入れます。
(3)センサー保護カバーを外し、電極保護キャップを外します。再度保護カバーを取りつけてください。
2.測定方法
(1)本体【MODE SELECT】を押して測定したい項目に合わせます。pH→cond(電気伝導率)→turb(濁度)→do(溶存酸素)の順番に切り替わります。
(2)測定したい検水にセンサーを入れ、センサーを2~3度揺すり、数値が安定したら測定値を読み取ります。
(3) 濁度測定時の単位変更(mg/l?NTU)や電気伝導率測定時のNaCl(塩分濃度)換算数値に変更する場合は【s/m?% mg/l?NTU】を押してください。
3.校正方法
本体出荷前に校正は行っています。より精度よく校正したい場合や、測定値がおかしい場合は下記手順に従って校正を行ってください。
(1)pH電極
①付属の容器にpH7、pH4の標準液をそれぞれ入れます。
②本体【MODE SELECT】を複数回押しpHにします。※すでに画面がpHの場合はそのまま作業を進めてください。また、濁度のみ校正を行う場合は濁度センサー校正方法を参照してください。
③温度電極、ガラス電極、比較電極をpH7標準液に浸漬します。
※.各電極を純水等で洗い、水分をティッシュペーパーなどで吸い取り後行ってください。
④数値が安定したら、【CAL】を長押しします。表示部の「CAL.」が点滅し、校正が終わると「CAL.」が消灯、標準液マーク「7」が点灯し、校正値が表示されます。
⑤温度電極、ガラス電極、比較電極をpH4標準液に浸漬します。
※.各電極を純水等で洗い、水分をティッシュペーパーなどで吸い取り後行ってください。
⑥数値が安定したら、【CAL】を長押しします。表示部の「CAL.」が点滅し、校正が終わると「CAL.」が消灯、標準液マーク「4」が点灯し、校正値が表示されます。
(2)濁度センサー
①本体【MODE SELECT】を複数回押し表示部にturb(濁度)に切り替えます。
②センサー全体が浸るサイズの容器に水道水を入れます。容器にセンサーを浸し、2~3度上下に動かします。
③指示値が安定したら、【CAL】を長押します。表示部の「CAL.]が点滅し校正が終了すると「0」表示になり「Z]が点灯し「CAL.」が消灯します。※初めから表示部にZが表示されている場合はCLEARを長押ししてZが消えたのを確認してから校正を行ってください。