・バックライト付の見やすい液晶表示です。
・浮遊粉じんの相対濃度をデジタルで表示します。
・建設現場での労働衛生・作業環境の測定に使用されています。
・本器にあらかじめ質量濃度変換計数 (K値) を入力し、変換スイッチを押すと質量濃度の表示ができます。
・測定データのロガー機能があり、ソフト付きケーブルを用いてデータをパソコンへ取り込むことができます。
・日本作業環境測定協会 (日測協) の検定は、ご注文を聞いてから取得します。
■ソフト作動環境
LD-3K2 | |
OS | Windows98 / Me / XP ※ |
ドライブ | CDドライブ |
通信ポート | USB |
※:Windows2000未対応
■粉じん計の測定原理について
P-5L、P-5H、LD-3Kは浮遊粒子状物質に光を照射したとき、その粒子の表面で散乱される散乱光量と粉じんの質量濃度が比例するという原理に基づいて製造された相対濃度表示法による粉じん計です。
■相対濃度表示法による粉じん計の特徴
相対濃度表示法による粉じん計は、粉じん粒子の大きさ、形状、色、屈折率などで数値が変化する特性があるため、質量濃度を正確に求めるためには現場毎の質量濃度変換係数を求める作業 (行程) が必要になります。
■質量濃度変換係数を求めるためには
質量濃度変換係数を求めるためには、①粉じん計、ろ過補集装置 (ローボリュームエアサンプラ) を同時に現場内で10分間測定します。②ろ過補集装置で集めた粉じんの質量を分析用電子天びんで測定します。③粉じん計の相対濃度とろ過補集装置で集めた粉じんの絶対質量から質量濃度変換係数を計算します。
■ずい道等建設工事の質量濃度変換係数について
厚生労働省より『ずい道等建設工事における粉じん対策に関するガイドライン』 (平成20年2月20日基発第0226007号) が策定され、ずい道等建設工事における質量濃度変換係数が機種毎に示されました。
型式 | 質量濃度変換係数 (mg / m3 / cpm) |
P-5L | 0.04 |
LD-3K / LD-3K2 | 0.002 |
粉じん濃度の計算式
粉じん濃度 (mg / m3) =
質量濃度変換係数 (mg / m3 / cpm)×相対濃度 (cpm)
■クイックマニュアル(写真をクリックすると拡大されます)
1.準備物の確認
①電源ケーブル
②本体
2.電源を入れる
①本体の測定・感度合わせノブを【MEASURE】にします。」
②採気口のカバーを下げます。
③電源ケーブルを本体に接続してコンセントに挿します。
④【電源】を押します。
3.測定方法
ダウンタイマ測定、手動測定、ロギング測定について説明いたします。
○ダウンタイマ測定
①【時間設定】を押して設定時間を選びます。(例では02minを選択しています。)
②【開始/停止】を押し測定を開始します。ダウンタイマ測定中に【開始/停止】を押すと測定が中断します。
③測定終了後にK値を本体に記憶させておくことで【質量濃度】を押すことで質量濃度に変換することが出来ます。
○手動測定
①【時間設定】を押し画面の左下の表示を「MANUAL」に設定します。
②【開始/停止】を押し測定を開始します。
③【開始/停止】を押し測定を終了します。
※手動測定により測定された値は質量濃度換算することができません。
○ロギング測定
①【時間設定】を押し画面の左下の表示を「LOG」に設定します。
②【開始/停止】を押し設定メニュー1/2を表示します。
③【質量濃度】と【時間設定】でカーソルを上下に動かし「SET MEASURE TIME」にあわせて【開始/停止】を押してロギング動作時間を設定します。※例では0023:32→0020:30に設定します。
(1)分を設定します。分に下線があることを確認して、 【質量濃度】と【時間設定】でカーソルを上下に動かし時間を変更します。
(2)秒を設定します。分に下線があることを確認して、 【質量濃度】と【時間設定】でカーソルを上下に動かし時間を変更します。
④【質量濃度】と【時間設定】でカーソルを上下に動かし「LOG CVCLE」にあわせて【開始/停止】を押してロギング周期を設定します。 ※例では01:00→03:10に設定します。
(1)分を設定します。分に下線があることを確認して、 【質量濃度】と【時間設定】でカーソルを上下に動かし時間を変更します。
(2)秒を設定します。分に下線があることを確認して、 【質量濃度】と【時間設定】でカーソルを上下に動かし時間を変更します。
⑤【質量濃度】と【時間設定】でカーソルを上下に動かし「START」に合わせ【開始/停止】を押し測定を開始します。