成果を出す展示会ノウハウ【第4弾】展示会実績でノウハウを学ぼう
「成果を出す展示会ノウハウ【第3弾】展示会出展までに必要なモノ」でもご紹介した通り、展示会当日までには、早い段階からさまざまな準備が必要です。
しかし展示会で成果を出すためにもっとも重要なことは、来てほしいターゲットに興味を持ってもらい、1人でも多くブースに足を運んでもらうこと。
そこで大切になってくるのが、展示会会場の特長やブース位置などを考慮しつつ、戦略的なアプローチでターゲットに刺さる訴求を行うブースづくりです。
今回のブログでは、これまで多数の展示会でお客様をサポートしてきた西尾レントオールが、実際に設営したブース事例などを交えて、ブース作りのポイントをご紹介。成果の出せる展示会出展をめざしましょう。
ブース設営に不可欠なヒアリングポイント
限られた期間内で、効率よくスムーズにブース設営を進めるためには、お客様との意思疎通を早い段階から図ることが不可欠です。そこで西尾レントオールでは、お客様と最初に打合せをする際に、以下のような質問をさせていただきます。
- 出展展示会名
- ブース位置、小間数について
- 出展コンセプト及び方向性について
- 出展製品について(サイズや数、特長など)
- 会社情報について(概要、スローガン、コーポレートカラーなど)
また、ブースデザインに関しても、お客様が何となく思い描いておられるイメージがあれば、色味や材質、工法などのご希望を伺うようにしています。同じ白色でも200色あると言われるように、同じテーマで表現しても刺さるデザインが会社や人で異なることがよくあるからです。
お客様の何となくのイメージから逸脱したものを初案段階で提案することは、お互いに時間と労力の無駄づかい。スタート地点でできるだけイメージを共有しておくことは、成功を左右するとても大切な作業です。
実績から学ぶ① 施工方法の違いと特徴
展示会場によってはブース設営に制限や制約があり、お客様からレギュレーションの確認や造作の強度など、ご相談をいただくケースも多々あります。
レギュレーションとは、高さ制限や造作物をどれぐらいまで作ってよいかなどのルールです。このルールは展示会ごとに異なり、出展マニュアルなどに記載されているため、それを確認した後、デザインを検討していきます。
弊社では、オクタMAXを使った2階建て構造物の設営も手掛けていますが、レギュレーションによりNGとなる場合が多いです。逆に言えば、2階建ての迫力あるブースが建てられる展示会は、レアなケースということになります。
また、「ブースにはどんな施工方法があるのか」といったご質問を受けることもあります。施工方法は主に、システムブースと木工ブースの2種類。
システムブースは、マキシマライトやシステムパネルなどのレンタル部材で作る方法です。豊富なサイズバリエーションやタイプがあり、組合せによってさまざまな空間づくりが可能。
レンタル品を使うため制作費が抑えられますが、壁面にくぎが打てなかったり、アルミ素材の梁(はり)やポールが無機質な印象を与えることもあります。
木工ブースは、木材で作る施工方法です。オリジナルな形状やサイズの造作物で、自由度が高い空間づくりが可能です。コンセプトに合わせた独自性は出しやすいですが、システムブースより制作費用が高くなり、リサイクルできないというデメリットもあります。
この他にも耐荷重や電気容量の問題など、専門的な知識が必要なことも多数あります。レギュレーションによってはお客様のご希望を叶えられない場合もありますが、弊社から施工可能なデザインをご提案させていただきます。お打ち合わせを重ね、ご納得いただきながら進めていきますので、安心してお任せください。
実績から学ぶ➁ 効果的な光の使い方とは?
システムブースの事例として、InterBEE (インタービー)という展示会で実際に設営した事例を2件ご紹介します。
最初は、2面発光で遠くからの視認性を高める「オクタルクス」を使ったブースデザインです。
お客様は、衛星関係、中継機などを展開する国内屈指のメーカー様。ターゲットをブースに誘導するインパクトを出すため、日本では珍しい発光部材オクタルクスを採用いただきました。
やぐらを組み、オクタルクスのインパクトで商品を引き立て、システム+サインを使って他の展示物を装飾。壁面のないオープンスペースのため、360度どこから見ても目立つブースデザインになっています。
【基礎部材として使用した商品】
InterBEEという展示会は、映像関係者が関わる、音と映像と通信のプロフェッショナル展で、会場全体の照明が通常より2、3段階暗い特徴的な展示会です。光り物を取り入れることでより映えるブースデザインができ、展示会業界ではまだ取り扱いが少ないオクタルクスは、InterBEEのような展示会にもってこいの部材といえるでしょう。
実績から学ぶ➂ 動線計画で差をつける
同じくInterBEEで実際に設営した、4小間(6m×6m)と小ブースながら、企業イメージに合うよう黒を基調としたモダンなイメージで、存在感あるデザインに仕上げた事例をご紹介します。
お客様は、世界各国で幅広く展開している大手音響メーカー様。多くの来場者に立ち寄ってもらうのではなく、業界関係者にターゲットを絞りたいというご希望に沿って、動線は一箇所のみで閉鎖的なブース設計にしています。
システムパネルの壁面を低くし、柱も細身の200角トラスにすることで、閉鎖的な空間ながら主張したい商品はしっかり外から確認できるようブースデザインを工夫しました。
【基礎部材として使用した商品】
このようにターゲットを限定したい場合に用いるのがクローズドと呼ばれる動線計画です。一般的な動線計画とは異なりますが、企業名が分かりやすいサインを入口に設けたり、視認性を高める工夫をするなど、絞り込んだターゲットに興味を持ってもらえる効果的なブースデザインでご高評をいただきました。
展示会出展なら、経験豊富な西尾レントオールにお任せ
出展される企業様や展示する商品によって、ブースデザインの方向性やアプローチの仕方は大きく変わってきます。
豊富な経験と専門知識を持つ西尾レントオールには、多数のレンタル用品はもとより、ブースの設計・設営に合わせた演出プランのご提案、展示会特化チームや建機部門、サインチームなどのサポート体制も整っています。
展示会のブース設営は時間との勝負になる場合が多く、自社で対応できることが多い西尾レントオールは、お客様からやりたいことを具現化できる会社としても信頼をいただいています。
地域密着型のフランチャイズチェーンを全国に51店舗展開しておりますので、会場を選ばず、迅速に対応可能。また、施工会社とも強力なネットワークを有していますので、特殊な加工もお手のものです。
まずはお気軽にお問い合わせいただき、お困りごとやご心配ごとについてお話をお聞かせください。一緒に解決しながら展示会を成功へと進めてまいりましょう。
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